2017年10月10日火曜日

九州大学文化祭ぷよぷよ大会遠征記(2017年10月7・8日)

記:むらちゅう

 初投稿です。西京ぷよ対戦会員のむらちゅうと申します。10月7~8日にかけての九州大学文化祭のぷよぷよ大会に参加して来たので、遠征記といふものを書いてみたいと思います!

 7日の9時に宇部駅に到着。うてい氏、むねちゃ氏と合流し3人で九大目指し出発!野を越え山を越え2時間かけて博多駅に到着し、そこからはバスで一路伊都キャンパスへ向かいました。
 13時に伊都キャンへ到着。定番の焼き鳥や焼きそばの出店に加え、うまそうなラーメン屋の屋台といった模擬店が所狭しと並んでいましたが、真っ先に大会会場へと向かいました。道に迷いながら歩くと目にアルルのコスプレをした女性が目に留まりました。まるでMSX2版魔導物語かPC98版魔導物語2からそのまま飛び出してきたかのような完成度の高さに感心しつつ(なんでも彼女は対戦勢ではなくぷよ・魔導物語マニアなのだとか。珍しいなぁ)、彼女についていくと4階の大会会場にたどり着きました!

 むさくるしい男ばかり…ということは全くなく、女性や子供、年配の方まで幅広い層の人が集まっていました!
 よく対戦会に来てくれるしゅー氏や、何度か西京対戦会に遠征してくれたぷよ9連のばたし氏や、めと氏の姿を見つけました。古参のオーラを放ちきれいな階段積みをくみ上げるナイスミドルがいるかと思えば、小学生が難しい不定形連鎖をくみ上げ大連鎖を放っているッ!これが旧帝国大学の求心力なのか…
 皆が皆AC勢ではなく、九州各地から在野のオンライン勢がかなり来場しているようでした。有名なランカーも何人か来ているとか…そして先ほど述べたナイスミドルは何と関西ぷよ道場の店長ことけいいち師! 師と対戦している男性は何十年ぶりかにぷよを目にし、プレイする衝動をこらえきれなかったのだとか。

 早速大会前の練習とばかりにばたし氏に対戦を強引に申し込みましたが、0-6で完敗し心が折れて出店のお好み焼きを買いに出かけました。買い食いを満喫し、会場に戻るとエントリーが始まっていました。エントリー者は総勢31名!多い(確信)

 予選方式はコンパイル時代からぷよ界の伝統となっているバトルスタンプ方式にアレンジを加えたものだ。4つの対戦席に並び、一本先取勝負を行い勝てばスタッフにスタンプを押してもらう。従来のバトルスタンプ方式であればそのあとは好きな席に並ぶことができるのだが、本大会では勝者は左の席に、敗者は右の席に移動し制限時間内にいくつバトルスタンプを入手できるか競い合う。こうすれば席ごとに同程度の実力のプレイヤーが固まり、皆が自分の実力にあった相手と戦うことができるのだ。

 早速予選開始!スタンプの数が多い順から12名が本戦に出場できるので一刻たりとも無駄にはできぬ…が疲れからか初戦から3連敗してしまう。これは夢なのか現実なのか…焦りを感じ始めるが、無事に初勝利を挙げ、そこから6連勝することに成功した。やったぜ。
 列で並んでいる最中に周りを観察してみると、一番右の列(すなわち、実力的には下のほうの列)は人数が少ない。自分の隣に並んだ風格のあるプレイヤーは速攻を繰り返して1プレイあたりの時間を節約し、負けたとしても右の列で短時間待つだけで格下相手に有利な戦いができる、回転率をあげなきゃと公言して憚らない。たしかに彼のバトルスタンプは自分よりも2~3個多かった。困惑しつつ一理あるなぁと思って彼との対戦に臨んだが、ミスター回転率氏の速攻をまともに受けてしまった。ムキーッ!

 30回は対戦をした頃だろうか、残り10分ですとアナウンスが流れた。自分は14個バトルスタンプを入手していたが、周りを見ると15~16個持っている人がチラホラ散見できる。少なくともあと2回、限られた時間内に勝ち星を得なければ…と焦ったその脳裏にミスター回転率氏の顔が浮かんだ。すわ速攻!と心に決めて対戦に臨んだがことごとく速攻に本線を合わせられ三連敗し予選落ちとなってしまった。
 結果的には15個が本線出場のラインであった。速攻をせずに普通に対戦していたらもしかしたら一勝くらいはできて本戦進出できたかもしれない。一勝もできなかったとしてもこんなに後悔することはなかっただろう。もう二度と大会では速攻はしない(速攻をしないとは言っていない)と心に決め、本戦を観戦することにした。

 西京対戦会からはうてい氏が本選出場。うてい氏はにろ氏、列強覇王戦出場歴のある強者ばたし氏を連破したがあだち氏に惜敗。予選を首位で通過した強豪ブラン氏と三位決定戦で対決することになった。暇を持て余していた僕はばたし氏とともに上から目線のクッソ生意気な評論談義をしていたが、僕らはじきに興奮の渦に巻き込まれて談義を中断することとなった。
 ブラン氏がうてい氏に強烈な発火催促を仕掛け、うてい氏は対応手がなく最上段近くまでおじゃまぷよで埋まってしまう!ブラン氏が追撃の単発を仕掛け、絶体絶命かと思いきや画面にはおじゃまぷよが一個も降らない!何という偶然だろうか、4個のおじゃまぷよは3、4列目を避けて全て13段目に落ちてしまったのだ。さらにうてい氏はハチイチを引くという幸運を発揮して堀りを実現!逆にブラン氏に特大のお邪魔を降らせた!絶対的不利を覆し逆転勝利を収めたことでギャラリーも興奮し、ざわつき始めたぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァ!
 次の一本では、ブラン氏の催促に対してうてい氏が連鎖尾を崩して対応!予想外の反撃にブラン氏は10連鎖くらいの本戦発火を余儀なくされてしまった。かなりのぷよを対応に使ってしまったのでかなり伸ばしが必要だ…と思いうてい氏のフィールドを見るとなんと組ぷよが第二折り返しに次々と吸い込まれてゆくッ!これ以上ないというくらいのスムーズな伸ばしを披露したうてい氏は本体連鎖を発火!連鎖ボイスが繰り返すたびにギャラリーのどよめきが大きくなり、ふと横を見ると、普段は温厚そうなめと氏が「これがぷよぷよなんだよ!これがぷよぷよなんだ!」と叫んでいた。13連鎖10万点がブラン氏に叩きこまれ、セカンドで迎え撃つも及ばずうてい氏の勝利となった。感極まったギャラリーからは大きな拍手が沸き起こり、自分ももちろん両手を叩いて2人の健闘を称えたのであった。毎回先取り勝負が終わるとギャラリーは対戦者に拍手を贈っていたのだが、それとは別にただの一本の勝負に熱い拍手が贈られたということは明記しておきたい。
 結局3位決定戦はうてい氏の勝利となった。一位はあだちともひろ氏、2位はめと氏でした。おめでとうございます!激闘を繰り広げてくださった出場者の方々、楽しい時間をありがとうございました。


 大会が終わり、根に持つタイプの自分はばたし氏に強引に対戦を申し込み、疲弊した氏を5-1で破りクッソ情けない自己満足を得て、そこから夕方7時ごろまで会場で対戦を続けた。うてい氏とむねちゃ氏はぷよ9連の部員邸に泊まったようだが、僕は実家が福岡なのでそのまま帰省した。

 翌8日は11時ごろに会場に到着!マスクドサタンのコスプレをしたトオルン氏に対戦を申し込んだが、2-10くらいのペースで惨敗してしまった。強い(確信)トオルン氏と肩を並べて会話をしながら対戦をするので、トオルン氏の独り言やアドヴァイス、批評などを聞くことになるのだが、かなり凝視をされていたみたいで常に裏をかかれていたということが分かった。このような一方的な敗北はオンラインや対戦台だと「博打乙」で脳内処理されて思考停止で終わってしまうのだが、トオルン氏の思考の一端に触れて自分の戦術的な思考レベルにかなりの危機感を抱くことになってしまった。もしかするとこのことが今回の遠征の最大の収穫だったかもしれない。横に並んで対戦するというのもなかなかいいですな。
 あとはなぞぷよを解いたり、フランクフルトと焼きそばを食べたり、ぷよぷよーんをやったり…午後から用事があったので名残惜しかったが途中で会場を離れて帰宅することになってしまった。楽しかった。

 2日間という長い間楽しい環境を与えてくれたぷよ9連の部員のみなさん、本当にありがとうございました。来年も行きたいぜ。


 こっちが本題かもしれません。遠征記を読んでくださった方々、ぜひぜひ西京対戦会へ遠征に来てください。基本的に毎月第一日曜日に対戦会をMAHODO新下関コスパ店で開催しています。第一日曜日以外でも、対戦会の告知用twitterに一報いただければ不定期の対戦会を開催できることもある…と思います。

 

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